50,000件以上の実績のある注入業界における主力注入材。
昭和51年~54年の建設省「新地盤改良技術の開発」における追跡研究により
信頼性が実証された無機系溶液型グラウト。
シリカゾル生成のメカニズム
シリカゾルグラウトのゲル構造
「耐久性無機溶液型シリカゾルグラウトシリーズ」として
国土交通省のNETISに登録されています。
「シリカゾル」は水ガラスのアルカリを酸で中和した非アルカリ性水ガラス溶液をベースとした注入材の総称です。
昭和50年代前半に開発されたシリカゾルグラウトは、その後永年にわたる研究開発の結果、一層の進歩を遂げるに至りました。
昭和57年に開始した東洋大学米倉研究室における薬液注入の耐久性の研究では、シリカゾルグラウトの長期耐久性が解明され、17年前の施工現場の掘削調査により実証されました。水ガラスグラウトの耐久性の欠如は、水ガラスのアルカリの存在によります。そのアルカリを酸で中和したものをシリカゾル製造装置にて時間とともに高分子化したものがシリカゾルです。
昭和49年に制定された「薬液注入による建設工事の施工に関する暫定指針」において、
薬液注入工法に使用する薬液は、水ガラス系の薬液で劇物またはフッ素化合物を含まないものに限定されました。
シリカゾルグラウトの酸性中和剤として用いられる硫酸は硫酸単体では劇物に相当しますが、水ガラスと反応した薬液注入材としてはその濃度は3~6%程度であり、普通物となりますので、シリカゾルグラウトは暫定指針に適合した注入材です。
シリカゾルはシリカゾル製造装置内で硫酸と水ガラスを十分に反応させ、シリカゾルグラウトを製造します。
直接法で水ガラスと硫酸を注入しますと、硫酸と水ガラスが十分に反応していないまま地中に注入されることが懸念され、作業上の安全管理が難しいため、シリカゾルグラウト会では間接法により施工を行うことにしています。
また、長期に渡って高い強度を保ちます。 シリカゾルグラウトは酸性中和剤の違いにより以下の種類があります。
11年間ホモゲルに養生したモルタル供試体
6%の硫酸ソーダ水溶液で1年養生したモルタル供試体
写真は200mLのホモゲルに養生したモルタル供試体の観察状況で、モルタル供試体の表面には不溶性のマスキングシリカの皮膜が形成され、コンクリートを保護しています。
長期耐久性を持つシリカゾルグラウトでは環境対策の重要になりますので、マスキングシリカゾルである「ハードライザー」シリーズを推奨します。
なお、同じモルタルを6%の硫酸ソーダ水溶液で養生したところ、1年間で破壊しました。
詳細は、当協会発行の技術資料をご参照ください。(事務局問合せ先TEL03-3815-2162)
(マスキングシリカによるコンクリート保護機能 2009年12月協会発行資料より抜粋)
東京都神田川地下調節工事における大深度立坑掘削のための底盤注入(シリカゾルグラウト)
商標ブランド名 | 商標登録番号 |
---|---|
シリカゾル | 4044042号 |
シリカゾルグラウト | 2452056号 |
クリーンロック | 3238511号 |
ハードライザー | 2511702号 |
ハードライザー・セブン | 4611726号 |
シリカライザー | 1449248号 |
ジオシリカ | 2634549号 |
シリカセブン | 3235829号 |
マスキングシリカ | 4629139号 |
国土交通省、地方自治体(都道府県、市町村)、JR、鉄道建設公団、NTT等の公的機関を中心に、各電力会社、各ガス会社等の民間企業を含め5万件以上の施工実績を有しています。
【事務局】
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